「ミロ展」 開催中

日頃より当美術館をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。

この度、「ミロ展」を開催するはこびとなりました。

スペイン近代美術を代表する巨匠、ジュアン・ミロ（Joan Miró, 1893–1983）は、生涯にわたり夢や幻想の世界を探求し、独自の造形言語を築き上げました。彼の作品には、「女性」「鳥」「星」「太陽」といった象徴的なモチーフが繰り返し登場し、象形文字のような記号性と鮮やかな色彩が詩的かつ自由な宇宙を形づくっています。

ミロは日本文化に対しても深い関心を寄せており、1960年代には2度来日。彼の創作における「ジャポニスム」の影響は随所に見受けられます。本展では、絵画・版画・彫刻・陶芸作品などを通じて、ミロが築き上げた独創的な世界観をご紹介いたします。

ご来館の皆様には、ミロの作品と静かに向き合い、その自由で奔放な創造の精神に触れていただけましたら幸いに存じます。芸術を通じた新たな感性の目覚めと、心豊かなひとときをお届けできればと願っております。

当館の誇る常設展と併せ、ぜひ皆様にお楽しみいただきたく、ご来館を心よりお待ちしております。